明るい夜中

土曜日の夜、渋谷でFFFというイベントに行った。

友達が作ってくれたプレイリストで予習して、何人かめぼしいアーティストを見つけて彼らを見に行った。所謂、クラブというところに行くのは3回目くらいで、初めて最後のDJが曲を終え、照明が明るくまでその場にいた。

 

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友達のラジオに出演していた ゆnovation さんのライブを見ることができた。前に、ある程度あるという曲を聴いて、何回も歌詞を読んだことが思い返される。舞台にたつ彼女は想像していたより少し小さくて、黄色いワンピースを来ていた。ヘアピンでしっかり髪が留めてある。MacのPCと鍵盤ハーモニカ、マイクを行き来しながら、全て一人でこなしている。くるくると、ハーモニカを持ち替えたり、唇をハンカチで拭いたり、はっとPCに向かってクリックしたと思うと、マイクに飛びつく。動きがキビキビしていて、職人という感じがした。ハーモニカの音は、上昇気流に乗ってミラーボールに吸い込まれていくみたいに、明るく消えていく。とてもよかった。真夜中の箱の中で聴いたけど、芝生が広がるところで聴いて見たいような新曲だった。ミュージシャンって最初から最後まで全部一人でやることもできちゃうんだと思うと、本当にすごい。世界のどこでも生産者になれるのは、強い生き方だ。

 

 

クラブではスポットライトが客席にも降り注がれる。舞台と自分の距離によって、見える景色が全然違う。目の前の女の人は髪を見出しながら激しく揺れていた。その姿に目が離せなくなって、私から見ると、その人が舞台で踊っているみたいだった。

 

 

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